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ピカチュウだけのガチャガチャ(ガシャポン?)……それをはじめて見つけたのは、とある小さなスーパーだった。 子供がガチャガチャの前で立ち止まり母親に話しかけていた。 「ママ、ピカチュウだよ」 母親はそう言っただけで、ガチャガチャをしないで子供の手をひいて行ってしまった。何か新しい物が入ったかな、と、小餅はガチャガチャに近づいた。 「あ!!ピカチュウだけのガチャガチャだ!!!すごいよ〜、これなら何回やってもピカしか出てこないよ!!!」 と、小餅は心の中で叫んだ。 「そうだ、これを姪っ子たちのお土産にしよう♪」 小餅は100円玉を取りだし、嬉々としてハンドルを回した。 「あ、ピカの顔の鈴だ、かわいい〜。よし、もう一個だ」 ガチャ。 「……また、鈴だ。まあいいや、同じの2つのほうがケンカしなくていいよね〜」 そこで小餅は自分の分も買おうとした、が、買うことが出来なかった。さっきの親子は素通りしたのに、小餅はたった一人で三個も買おうとしている。それに客が少なくて暇そうにしている店員さんの視線も気になった。 「……また今度にしよう」 そう思い、スーパーを後にして姪っ子たちの待つ実家へいったのだった。 数日後、小餅は同じスーパーにやってきた。もちろん目当てはピカチュウ。 「何出るかな〜」 ガチャ。 「……赤いゴムがついてる?ヘアーアクセサリー?」 それはすごく可愛かったが……とても小餅が頭に付けられる物ではなかった(泣) 「もう一回やっても、同じのが出るかも……」 そう思った小餅は、少なくなって次に出るのが見えるようになるのを待つことにした。 ……だが、次に行った時はまったく違うガチャガチャになっていたのだった(泣) しばらくたったある日、違う場所で『ピカチュウコレクション』を見つけた。たくさん入っていて次に出る物はわからない。 「よし、今度は違うピカが出るといいな〜」 ガチャ。 「……緑のゴムがついている?ヘアーアクセサリー?」 そう、前回とゴムの色が違うだけの同じピカだった……。 「まさか同じヤツは出ないよね……」 ガチャ。 「……」 同じだった……。 5回やった結果――鈴、鈴、ゴム、ゴム、ゴム。 また夢のようなガチャガチャが登場した! 「これだけ種類があればダブらないだろう……」 全種類欲しかったが、とりあえず300円を手に取った。 「ん?なんだろこれ?ピカのキーホルダー?」 ガチャ。 「今度はピカのロックマスコット♪次は……」 ガチャ。 「……また同じだ!」 そう、また、ピカのロックマスコットだったのだ。 「3個続けて同じにはならないよね!?」 意を決し、小餅はさらに100円を出した。 「……黄緑色だ!ピチューが描いてある!!違うの出てよかった〜」 しかし、何でこんなに小餅はダブるのだろう(汗)
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