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緑絶えない街 幾つか歳月が過ぎ、ある街に一人の男が住みついた。 「ここは良い街だ。名前の通り緑が絶えない豊かな所だ」 その男はモンスターに関する知識も扱いも一流だった。 力こそが全てだった。力さえあれば失うものは何も無かった。あの頃はそう信じていた。そう、力だけではどうにも為らない事もわかってきた。それでも、俺は力が欲しかった。だが、力をこの手に入れた今、何かが足りない……何かが、足りない……。力に付随して地位や名誉までもが手に入ったのに、満たされないこの想いは何なのか……。俺の求めるものは、まだ、手に入っていないのか?もっともっと強大な、全てを支配する力を手にした時、俺は満たされるのだろうか……。 完 |
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