引きずる手

 
 るりちゃんからいただいた恐怖体験です。

 この話は、私が小学4年の話です。

 ある日の夜。私は運動会の練習で疲れてしまい、その日は早く寝ることに。さすがの小学生でも、連日の練習は疲れるもの。早いうちに寝付き、ぐっすり眠る私。

 でも、その眠りから引きずり出すような、強烈な痛みが全身に!

 「運動会の疲れが、痛みに変わったのかな?」

 そうも思いました。
 でも、さすがにその痛みには耐えられず、苦痛を訴えて親を呼ぼうとしました。が・・・。

 声が出ない?
 目もあけられない!?

 でも、体が痛いので親は呼びたい。
 必死で声を出そうとしました。すると、ガシッと頭をつかみ、ずるずると上へ引きずろうとする感覚が!

 私は声もあげられず、抵抗のしようが・・・。

 やがて、私はそのまま意識を失いました。

 翌朝、ウソのように痛みはありません。
 あれほど、苦しくて強烈な痛みを体験したことがなかった私は、怖くてしかたありませんでした。痛みは全身を突き刺すように何回も襲い、引き裂くような感覚・・・。

 そして、頭を引きずっていったのは明らかに何者かの手でした。
 しかも、指は3・4本・・・。
 頭の上はベッドの小さな物置になっているところ・・・。
 しかも、2段ベッド(私は当時、下の段に寝ていました)。

 しばらく、私はベッドに寝れなくなりました。
 小学生時代に体験したもっとも怖い話です。

 ――終り――

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