鈴木崇ミニライブ

2002.7.27(土) ヨーカドー帯広店 フードコート 午後2時00分〜

2002.8.1 

 
 鈴木崇君のアコースティックミニライブのレポートです。
 小餅の耳で聞いた通りに思い出すまま順不同に書くつもりですが、記憶違いやセリフ違いが多いかもしれません。その辺はご了承下さい。帯広までの小餅家の道中もついでに書いてます。
 今回の見所(読みどころ?)は、
『みぃパパの崇君レポ』です。色違いで小餅が代筆で書きます。それも御堪能下さい。
  
  
 午前10時30分、小餅家、出発。
 行き先は、『イトーヨーカドー帯広店』。
 約5ヵ月ぶりに、生の崇君の歌が聞ける・・・。

 実は前日の26日は、車で日帰りで札幌に行ったので、みぃパパは、かなりお疲れモード。札幌でも崇君ライブはあったけど、小餅家は午前3時起床のハードスケジュールで、とても行ける状態じゃなかったので、予定通りに札幌ポケモンセンター・石屋チョコレートファクトリー・HTBコーナーの釣り神様参拝・テレビ塔で「テレビ父さん」を購入、そして時計台&時計台ビルを横目に見ながら15時30分ころ札幌出発。白石区で迷子になりそうになりながらカーナビを補足ナビ。家に到着したのは10時過ぎ。深夜1時、みぃパパ就寝。

 という、ハードスケジュールに、時々、御機嫌斜めになりそうなみぃパパ&数日前からあまり眠っていない小餅&違う目的を抱くみぃ、の三人。

 「昨日は、パトカーいなかったのに・・・今日は、ずいぶん多いなぁ」
 「夏休み最初の土曜日だからでしょう?」
 「ああ、そうか」
 「昨日が、こうだったらいやだったねえ」
 「そうだなあ〜」
 「土・日に札幌市内は歩きたくない・・・」
 「・・・平日でも、スゴイ人だった」
 「この橋、越えたらすぐ左!」

 なんて言いながら、車は国道38号線を帯広市に入ってすぐ左折。
 帯広のヨーカドーさんに行くのは十数年ぶり。ヨーカドーさんの前は通らないで、少し西に通りすぎてから裏から入りたいと言うみぃパパ。
 土曜日の正午過ぎ。店の前の道は混んでると警戒しているのだ。昨日、札幌の渋滞でだいぶまいっているらしい。

 「このまま真っ直ぐ、もう進めないってとこで右」
 「わかった。あれ?こんな所に高速道路!?いつ出来たんだ?・・・釧路につながるヤツかなあ」
 「・・・、これ、線路だと思うんだけど・・・」
 「なんだ、線路か」

 高速のある所からだいぶ離れているのだが・・・やっぱり、みぃパパお疲れの様。
 線路の下をくぐる。

 「公園が出た辺りで右ね」
 「橋が出たけど??」
 「!?」
 「どうすれば良いの!?」
 「右!あの車について行って」
 「あの橋は?」
 「渡っちゃダメ。たぶん幕別方向に行く新しい橋。地図には点線で書いてある」
 「ふ〜ん。・・・今度、ここ通ろっと」
 「そだね・・・このへんで左」
 「左ね」
 「あ・・・一本ずれてるかなあ」
 「いいよ、方向さえ合ってれば」
 「あ、この道だ!・・・次の信号右!!!」

 少し進むと、駐車場で何かイベントをやってる感じの店。その前を横切る。

 「今の所、『WOW』って書いてあったでしょ?」
 「見なかった」
 「今の所で、3時半から崇君がラジオにゲストに出るんだよ〜」
 「そーなの?」
 「さっき、ラジオで宣伝してたでしょ」
 「・・・」
 「次、左」
 「はい」
 「あ、看板見えた。次、右!!」
 「ここだね」
 「そう・・・・・・あ、着いちゃった(汗)」
 「いいよ、別に・・・」
 「入れるね?混んでないね??」
 「うん。大丈夫」

 一本早い道をヨーカドーさんを通りすぎて裏に回るはずが、まん前に出てしまった。
 おかしいなあ。おかしいなあ。おかしいよ、この道・・・。いや、おかしいのは小餅のほうだ。WOWさんの前まで通るナビをしたのに、何故、みぃパパの言うとおりにはナビできないのか(汗)

 昼、12時30分頃、駐車場に到着〜。

 車を下りた途端、三人が一斉に言う。

 「暑〜い」

 なんだか30℃近くありそうだ。
 ほんの二日前、小餅家近辺は霧雨で14℃しかなかったのに半袖でチャリに乗ってたのだ。・・・小餅の住んでる所は本当に日本なのか疑問に思う。

 「どこで歌うんだろう・・・」
 「入れば解かるんじゃない?」
 「ポスターとか見つからなかったら、玉光堂さん(CDショップ)に訊くわ」
 「まだ早いでしょ?ファンシーショップ行って良い?」
 「先にご飯でしょ!」

 店内に入る。

 「あった!」
 「ほら、ここに!」

 ・・・入口にポスターは数枚貼ってあった。それもキレイで立派なポスター!

 「店内地図は?歌う場所を探さなきゃ!」
 「フードコーナーって書いてあるよ」

 フードコーナーって・・・、食料品売り場!?

 「みぃパパ、何を言ってるの?フードコーナーじゃなくて、フードコートでしょ!!」
 「フードコーナーでしょ?」
 「ポスター見て!ほらっ、コートって書いてるでしょ!!!」
 「あ、ホントだ」

 みぃパパ、かなりお疲れ?

 「この地図の現在地から行くと・・・あれ?マク〇ナルドがここにある!?」
 「現在地が違う」
 「違う入口に置くはずの地図だねえ」
 「ここ、入ってすぐか・・・。ちょうど良い、ご飯食べよう!」

 ということで、フードコートに入る。
 店の東側に面していて、吹き抜けのガラス張りになっている。日はもう差し込んでこないので暑くは無い。ファーストフード店とセルフサービスの店がある。
 テーブルとイスがたくさんあって、その中の通り道って感じのところに、ちょっとした屏風、と言うか『ついたて』があって、そこに崇君のイベントのポスターが数枚貼ってある。
 『ついたて』の後ろは2メートルくらい空いて壁があるだけ。
 ステージらしき物は無い。音響機材らしき物も無い。
 今まで見たイベントの中で、マイクがあったのはラジオの公開録音などだった。

 「やっぱり、初めて会った時と同じでマイク無しなんだなあ・・・」

 小餅が、初めて崇君の歌を生で聞いたのは、『clocet』のキャンペーンだった。
 今回の『さよならゲーム』キャンペーンも、きっとマイク無しだろう、と予想はしていたが・・・。

 (ずいぶん騒がしい所で歌うなあ・・・でも、この状態で聞いてくれる人がたくさんいたらスゴイな。見に来た人はもちろん聞くだろうけど、偶然って人がたくさん聞いてくれたら良いなあ・・・)

 ここで、昼食〜。
 会場を気にする小餅。

 「崇君が歌うトコの近くの席、埋まってるね」
 「そうだね」
 「崇君待ちがどれだけいるのかなあ・・・」
 「う〜ん・・・」

 1時をだいぶ過ぎて、昼食終わり。みぃがソワソワする。

 「じゃあ、ファンシーショップ行って良い?」
 「崇君の歌、聞かないの?」
 「俺が一緒に行って来るから」
 「歌は!?」
 「2時になったら戻ってきて、適当な所で聞くから、好きにしてて」
 「・・・わかった。ちゃんと歌の時は戻ってきてよ!」

 みぃ&みぃパパは行ってしまう。
 一人残った小餅は、席を立ち、移動。フードコートの端のイスだけの場所に行く。
 そこで、みぃパパの携帯で遊ぶ。いまいち親指打ちと使い方がマスターできてないので練習練習。


 一方、みぃパパは「トイレ!」と突然言い出したみぃを、トイレの近くで待っていた。
 人通りがあまり無いそこにはイスがあった。
 サングラスをかけた男の人が1人で座っていた。
 その人はギターケースを持っている。

 (・・・崇君?崇君だ!・・・1人でいる。スタッフとかは?いないなあ・・・1人かぁ・・・)

 なんと、みぃパパは偶然にも、崇君に出会ってしまったのだ!

 (忙しそう、には見えないなぁ・・・。声、かけたいな。「がんばって」って言いたいな・・・)

 崇君に近づく。

 (歌う前に、「がんばって」って言っても良いよな、知らないわけじゃないし・・・)

 みぃパパは崇君を知っていても、崇君はみぃパパの顔を知らないのだが(汗)

 「鈴木崇さん、ですよね?」
 「はい、そうですけど・・・」

 みぃパパの風貌は、どうみても『ファンです!歌を聞きに来ました!!』って感じではない。年恰好からして『どこかのお店の売り場主任・売り場担当者』って感じだ。だがしかし、服装がラフ過ぎ・・・。崇君は『休日のパパ』って感じの見知らぬおじさんに唐突に声をかけられたのだ。

 崇君は『どこかで仕事で知り合った人だろうか??でもこの顔知らないし、ファンでもなさそうだし・・・』と、もしかして困惑したかもしれない。

 「がんばって下さい」
 「あ、どうも、ありがとうございます」

 みぃパパは、これ以上、なにか話をしたいとは思っていなかった。歌う直前だし。
 が、崇君の方から意外な言葉が・・・。

 「歌う場所って、どこなんでしょう?」
 「フードコートって書いてありましたよ。真っ直ぐ、あっちです」
 「あ、そうですか、どうも」

 どうやら崇君は、具体的にどこで歌うのか知らなかったようだ(汗)
 いや、それとも、無口なみぃパパに気を使ったのか??
 みぃがトイレから出てくる。そっちに気をとられる。
 振り返ると、崇君は、いつのまにか現れたスタッフらしき人と一緒にいた。

 みぃは、張りきってファンシーコーナーへ、みぃパパを連れて行った・・・。


 サンコートの様子をうかがっていた小餅は、座席が空いてきたのでどこかに座ろうと中に入って行った。
 そこで、常連さんと御挨拶。お名前の解かるかたとお話をしたけど、見たことあるけどどなたかわからない方にはキチンと御挨拶できなくて申し訳ない・・・(汗)

 イベント用に、特別にイスを並べてあるわけじゃないので、どこに座ろうかと悩む。
 結局、『ついたて』の近くの席が空いたので、そこに座る。
 初めて崇君にあった時と同じ、一番前のちょい左だ。

 玉光堂さん、登場。ついたてを壁のほうへ下げる。
 その左側、店の入口近くに警備員さん、登場。
 警備員さんの近くに、名札を付けた、Yシャツ&スラックス姿の男の人が1人。たぶんヨーカドーさんか玉光堂さんの人だろう(あとで二人に増える)

 そしてついに、鈴木崇君、登場〜!

 やっぱり、マイクは無いようだ。ギターの調節をする崇君。
 小餅は図々しくも一番前。御挨拶した常連さんは、ちょい後ろ。・・・小餅がここにいても良いのだろうか?でも、いいや、ここ以外の帯広のイベントに行けないのだから、図々しくさせてもらおう。みぃパパは離れた席にいる(みぃも「恥ずかしい」とか言って途中でいなくなる)

 まだ、2時まで、ちょっと時間がある。
 崇君の顔をじっと見つめるのもなんなので、深指屈筋から指先あたりを見つめる。
 時々、顔も見たいなぁと思ったが、なにかの拍子に目が合っても困るのでオトガイ舌骨筋や顎舌骨筋があるあたりを見つめる。ついでに頭板状筋にかかる髪も見る。

 平たく言えば、肘から指先までと、顎や顎の下、うなじにかかる髪を見てたってだけなのだが、小餅は今、なぜか筋肉名が気になるのだ。

 2時直前、崇君が、CDを並べている玉光堂さんに話しかける。

 「何時・・・」
 「2時少し前ですけど、始めても良いですよ」
 「・・・どういうきっかけで始めたら良いんでしょう(汗)」

 時々、キャーと子供の叫び声や鳴き声が響き、ずいぶん騒がしいフードコートに、始めるタイミングをどうとるか考えているようだ。

 程なく、崇君がお客様に呼びかける。

 「こんにちは!鈴木崇です!!鈴木崇ですー!!!」
 「20分ほど歌わせていただきます」
 「後ろのほうまで聞こえるかどうか不安ですけど、聞いて下さい!」

 という感じで歌い始める。

 『君を見つめて』 熱唱〜。

 「♪うれしくたって、悲しくたって、いつでも僕はそばにいる〜♪」

 小餅の好きな歌だ。心なしか、フードコート内のざわめきが少し静まったような気がする。後ろのほうまで聞こえているのだろうか?小餅は無意識に一緒に声は出さずに口ずさむ。(それを口ずさむと言うのか?)

 その時、みぃパパは、ちょっと離れた所で聞いていた。

 「・・・何を話しているのか聞こえない。あ、歌い出した。お!歌はちゃんと聞こえる!!スゴイ、ここの吹き抜けに上手く響いてる。響いて聞こえる、良く通る歌声だ!!」

 離れていても、ちゃんと聞こえていた。
 感心しながら聞き入るみぃパパ。

 「ええと、今の歌「君を見つめて」は、中央バスさんのCMに使用されました!ちょうど、今日から放送されてます」

 うんうん。今朝、ズームインサタディーかウィークアップで見た見た!!しっかり見た!!

 「STVさんでラジオを毎週やっています。だいぶ北海道の方には知っていただいていますが・・・こいつ誰だ?って思ってる方も、たくさんいらっしゃると思います。でも、皆さん!僕の声は毎日聞いているはずです。知ってるはずです。子供さんもたくさんいらっしゃいますが、知ってるはずです。いいですか?準備は?歌いますよ?」

 ギターを強く弾く崇君。遠くまで遠くまで聞こえる様に歌い出す。

 「♪はじめてのアコム、はじめてのムジン君〜。らんらんらんららららら、らららら〜ららら〜、はじめてのぉアコム♪」

 お客さんがどよめく。ずっと後ろのほうからも「おお〜」と感嘆の声が。

 「ね、本物でしょう?(笑)」

 「今、毎週金曜日は札幌近郊でライブやって、週末は各地に行って歌っています。東京に帰るのは・・・週2回です」

 小餅の聞き間違いか?正しくは週2日だね。

 「STVテレビの『1×8(いっぱち)いこうよ』で、去年作ったテーマソングです」

 『とまどい』 演奏〜。歌い出す。

 「♪ようこそ 夢の宿へ〜 熊が出たら いやマジで Run away〜♪」

 !? これって 『とまどい』は『とまどい』でも 1×8企画・理想の宿テーマ曲のほうじゃない!いや、マジで!?『宿』を歌ってるぅ!!
 この曲は1×8用に作った歌詞と、違う歌詞でCDに入っている。
 イベント等で歌うのはCDに収録した方だ。
 『宿』は数回しか歌っていないはず。
 だから、生でこれを聞けるとは・・・9割9分あきらめていたのに、突然の『宿』にビックリするヒマもなく、一緒に歌う小餅(もちろん声は出していない)

 「♪2秒に1度、笑ってって ちょうだい〜♪」

 ずっとやってみたかったことを、ついに実行できる!しかし、誰にも気が付かれない様にしなくては・・・。

 「♪とま〜ど〜い〜も 恥じ〜ら〜い〜も 抱き〜し〜め〜てぇ♪」
 
(♪     トゥ〜ル       トゥ〜ル        トゥ〜ル   ハァ〜アァ〜♪)

 そう、洋ちゃんが担当したサビの部分のコーラスを、一緒に歌いたかったのだ。
 もちろん声は出さなかったけど。

 まだ、崇君のファンになっていなかった1年前。番組内で洋ちゃんにコーラス部分を教える崇君はいつもと違って見えた。思わず、テレビの中の洋ちゃんの気分で、崇君の教えてくれる通りにコーラス練習をした小餅。なかなか覚えられなくて首を傾げる洋ちゃん。でも、小餅は、よっぽどこの歌が好きだったんだなあ・・・テレビの中の洋ちゃんが覚える前に「大丈夫か大泉!?」みたいな感じに番組は”続く”になったのに、小餅はすっかりコーラスを覚えていた。

 「♪うららかな 華やかな 日曜日〜♪」
 
(♪  トゥル    トゥル   トゥル ハァアァ♪)

 「午後4時の55分は 1×8いこうよ♪」
 
(♪  トゥル  トゥル    トゥル   ハァアァ♪)

 「♪お茶の間に今日もまた 笑顔 届けちゃう〜♪」
 (♪   トゥル    トゥル      トゥル    ハァアァ♪)

 「ここはyoyo’s 理想の宿♪」

 2番のサビにもコーラスを歌う小餅。
 う〜ん。満足満足(自己満足(汗)

 最後のサビの繰り返し部分で、崇君のサービスが。

 「♪うららかな華やかな土曜日〜 帯広でCDを買うならヨーカドーに行こうよ♪」 

 さすが崇君。お上手!

 「え〜・・・ 知らないかたは『何を歌っているんだ??』と思われたでしょう。1×8いこうよの宿の企画の歌だったんです」

 さて、どれだけの人が宿のテーマ曲を知っていたのか・・・。

 「もう一曲、歌っても良いでしょうか?」

 お客さんから拍手。

 「closetです」

 静かに演奏と歌が始まる。『closet』 熱唱。
 時々、目をつむりながら歌う。この歌は手拍子もつけない。しっとりと聞く。

 「ここは良いですね。会場が、こう、吹き抜けになっていて・・・上を見るとキレイな空が見えて、少し下を見ると皆さんの顔が」

 振り向いて後ろを見る。外は青い空に真っ白い雲が浮かんでキレイだ。

 「あと、2曲歌っても良いですか?」

 拍手拍手。

 「この歌は、去年、北海道に捧げた歌です。Lifeです」

 これまた小餅の好きな歌。『Life』熱唱〜。

 「♪だから 歩いて行こうよ 裸足のまま お気に入りの唄 歌いつづけて いつか君と僕は きっと めぐり逢うから〜♪」

 そして最後の曲。

 「これも1×8いこうよのエンディングテーマになっています。さよならゲームです」

 『さよならゲーム』熱唱〜。

 「♪輝いてどんな時も 僕であるように いちかばちかでもいいさ 悔やんだりしないよ♪」

 時々、けっこう近くまで来て歌う崇君。でも、崇君は顔を上げて真っ直ぐ前を向いて歌う。遠くのお客さんの方まで見て歌う。一番前でイスに座ってる小餅のほうを向く事は無いと、安心して見つめる。一緒に口ずさむ。

 「この歌は、STVでも応援していただいています。STVラジオでは1時間に一回は流れています!」
 「今日は、ありがとうございました!」

 大きな拍手で、ライブ終了〜。

   

 礼をしていた崇君が顔を上げる。

 「ええと、ここからが肝心です。CDをここで売っています!さよならゲームは自費出版で作りました!思いが入っています。CDを買っていただいた方には、この場でCDにサインをします!」
 「そして僕の生写真も付きます!イヤだって言っても持って帰っていただきます!」
 「写真を一緒に撮りたいというかたも、どうぞ!」

 歌い手崇君が、セールス崇君に?

 6月28日発売の「さよならゲーム」を予約した時、みぃパパは言った。「一枚で良いのかい?」と。小餅は「一枚で良い」と言った。地方にキャンペーンに行った時の様子を見てから、さらに買うかどうか決めるつもりだった。だって、偶然ライブ見て買おうとした人が売り切れになって買えないと困るし・・・「5種類の生写真全部揃えないのか?」とも言われた。でもガマンガマン。同じCDを何個も買えないもの。

 CDの乗ってるテーブルを見る。結構ある・・・。じゃ、小餅が買っても他の人も買えるね?

 だがしかし、誰も並ばない・・・。どうしよう。誰かが並べば次々並ぶはず・・・。
 一番前に座ってて、一番にCD買うのに並ぶのはヤダなあ。お客さんに『サクラ』だと思われるのも困るし・・・。
 と、思っていたら、パラパラと並び始めた。
 並び始めると早い。その列の後方に、小餅もこっそり並ぶ。

 玉光堂さんがCDを売って、受け取ったお客さんが封を開けて崇君にCDを差し出す。
 お話しながらサインして握手して・・・まったりと時間は流れる。
 手に汗握り並ぶ小餅。みぃは「恥ずかしいから、いい」と言って並んでくれない。
 ちょうど小餅の横に給水器と手洗い場が・・・。せっせと手を洗う小餅。
 これでいい!今日は汗ばんだ手じゃないぞぅ!!

 小餅の番が近づく。並んでるCDの向こうに5種類写真が並んでいる。一枚は持っている。予約したCDを買う時に一緒にもらった写真だ。だがしかし、うちの近くの玉光堂さんは「写真を選んで下さい」と言わずに重なってる写真を上から一枚取ってくれた・・・。小餅はすっごく忙しい時だったし、くれた写真が良い写真だったのでそのまま受け取ったのだ。

 だから、5種類見るのは初めて。遠くから、ぱっと見て気に入った写真があった。
 桜と崇君。よし、これにしよう!!このアングル、良い、顔の角度も良い!!
 そばで見ても、やっぱりこれが良い。

 「さよならゲーム」を買って「桜の写真ください」と言う。
 でも、封を開けるのが面倒なので、今買ったCDをしまって、持ってきたCDを出す。

 帯広につくまで、車の中で何を話そうかいろいろ考えていた。
 CD発売おめでとう?事務所決定おめでとう?どっちもタイムリーじゃないなあ・・・。
 ちょっと言うのが遅いなあ・・・。と、いろいろ考えていたのだが、すべて頭から吹っ飛んでいた。

 ついに、崇君と御対面〜。

 「こんにちは」
 「遠い所を どうも ありがとうございます!」
 「いえ、こちらこそ・・・。今日は、宿が聞けて嬉しかったです!!」

 おいおい(汗)、話題は宿かい?と、ツッコミをいれたくなるが、小餅はそれが一番嬉しかったんだから、思わず言ってしまったのだ。仕方がない。

 「お名前は・・・」
 「小餅です」
 「ラジオネームのほうは覚えてるんですけど(汗)」
 「あ、ゆうこです」
 「あ!〇〇〇〇ゆうこさん、でしたね!」
 「そうです♪」

 5ヶ月ぶりなので、顔を忘れられたのかと思った。けど、覚えてくれていたみたいで嬉しい。フルネームも覚えていた。・・・いや、もしかして顔ではなくて、小餅がCDを入れて大事に抱えていた『ピカチュウの模様付き黄色いバック』で思い出したのかもしれない。
 ピカチュウ=小餅。こう覚えてくれると嬉しい。
 To Yuko と サインしてくれる。

 「さっき、主人が声をかけたんですけど・・・黄色いTシャツ着てるんですけど、あそこにいます」
 「ああ!・・・子供さんは?」
 「そこにいます」
 「!?」
 「?」
 「ずいぶん大きいお子さんじゃないですか!?」
 「?・・・一回会ってますけど(汗)」

 崇君がみぃを見るのは、12月以来(みぃは2月の時は崇君に挨拶していない)・・・う〜ん、5センチ以上身長は伸びたかな。
 それに底のちょっと高いサンダル履いてるし。
 髪型もお姉さんっぽく切ってあげたし。
 コギャル・孫ギャル風な服装だし・・・。
 大きく見えたのだろうか??それとも小餅の年にしては大きい子だと?

 「釧路にも行きますから!」
 「いつ頃になりますか?」
 「第2週だと思います」
 「私、10日は旭川に行くんですよ(涙)
ジャンボリーで・・・」
 「ああ!・・・」
 「残念です」
 「また、次の機会にお会いしましょう」
 「はい、ありがとうございます!じゃ、がんばって下さい」

 ジャンボリー・・・洋ちゃんの所属事務所・オフィスCUE10周年記念イベント「CUEジャンボリー」のこと。某アーティストさん達のイベントのフォークジャンボリーではない。
 本当はジャンボリーは4日札幌昼公演に行きたかった。それなら日帰りで行けるのだ。だが、みぃパパに「一人で行くな。休みが決まるまで待て」と待たされて、チケットのファンクラブ先行販売に間に合わず。おまけに一般販売の日は小餅の母の還暦旅行(小餅家も一緒に)。チケット争奪戦に参加する事さえ出来ずに札幌公演は完売したのだった。残るチケットは旭川か函館。ここまできてやっと、過保護なみぃパパが折れて「一人で行って来い」と言った。そう言うわけで10日は旭川で一泊なのだ。

 挨拶を終える小餅。今回は汗ばんでない手で握手が出来た。

 ちょっと、気になってる事があったので、みぃパパのところに行ってカメラを渡す。

 「何?撮るの?」
 「うん。みぃパパは一緒に撮らないんでしょ?」
 「崇君と一緒に並ぶと可笑しな画になるだろう?」
 「そうかなあ・・・」
 「小餅だけ一緒に撮っておいで・・・玉光堂さんが撮ってくれないの?」
 「頼めば撮ってもらえるけど・・・みぃパパが撮って」
 「?・・・そうかい?」

 そこそこ撮影会が進んで、適当な所で崇君に再び接近。
 軽く挨拶して、みぃパパに撮ってもらう。

 パシャっ。
 ・・・やっぱり。

 崇君にお礼を言って、握手をして離れる。
 あ、しまった!手が・・・もう汗ばんでいた。ちょっと緊張したかも。

 写真撮影は続く。そして常連さんと立ち話。その中の会話の一部を・・・。

 「御主人に撮ってもらうと、崇君は遠慮するんだね」
 「そうですね(笑)」

 申し訳ない。
 実は、気になって試してみたかったのがコレだったのだ。
 12月のイベントの時、中学生くらいの女の子&お母さんがいて、女の子が崇君の横に並び、お母さんがカメラをかまえていた。今まで、お客さんと並んでしっかり肩を抱いてポーズをとっていた崇君は保護者さんに遠慮したのか、女の子の肩に手を回したけど・・・肩は抱かずに遠慮がちに手を添えていたのだ。
 という事で、『小餅家の恐い顔した世帯主!』がカメラをかまえると崇君はどうするのか!?と、ちょっと気になってたので、みぃパパにカメラを預けたのだ。

 結果かい?

 小餅は崇君の左側に並んだ。ホントにすぐ横。崇君の左手は・・・行方不明だった(笑)
 左手は行き場を失って困っていた事だろう。
 今度、崇君に会える時は、撮影会の時はみぃパパをどこか遠くに待機させておこう。崇君が無意識に自然にポーズが撮れるように。

 そして、他の常連さん達ともご挨拶。
 写真撮影が終わって、玉光堂さんが、ポスターを剥がし始める。
 立派なきれいなポスター。欲しいなあ・・・。あちこちに貼ってあるみたいだし・・・もらえないかなあ。と、思っていたら、お客さんの交渉に玉光堂さんも気前良くOKを!

 「ええと・・・30枚くらいありますので、全部剥がして、一度、お店の方に持っていくますので、そちらでお渡しします。・・・足りますよね?」

 残っているファンを見渡す。足りそうだ。
 ここで崇君が、またファンサービスを。

 「僕、サインしますよ」

 なんと、サインまで!!崇君、太っ腹!
 早速、遠巻きに見て待っていたみぃパパに伝える。みぃは「じゃ、ファンシーコーナーで待ってて良い?」と言う。みぃパパもそこで待ってるという。玉光堂さんもファンシーコーナーも2階だ。みぃパパ&みぃは「先に行ってるから〜」と、行ってしまう。

 崇君と玉光堂さん達も移動し始めたので、ファンの方達も移動。小餅もついて行く。
 エスカレーターが見える。みぃパパ&みぃが昇るっている。崇君達もそれを昇る。


 この時、みぃパパはエスカレーターで振り返った。

 (なんで崇君が俺の後ろに??あ、そうか、玉光堂さんも2階だったっけ)

 2階に着く。すぐ、玉光堂さんがあって、その横を通りすぎるとファンシーコーナーだ。が、玉光堂さんの前で『くじ引き』があった。6等まであって、5等がピカチュウの貯金箱だった。みぃが立ち止まりピカチュウを見る。

 玉光堂さんへ入ると思っていた崇君が、みぃパパの近くで立ち止まった。

 「今日は、ありがとうございました!」
 「いえ、こちらこそ、ありがとうございます」
 「娘さんですか?」
 「はい。そうです」

 なんと、今度は崇君の方から声をかけてきたのだ!
 崇君は、みぃに手を差し出して握手を求めた。
 反射的に、カバンを持っていないほうの手を出すみぃ。でも、その手は左手だった。崇君の右手とみぃの左手・・・(汗)
 みぃパパは、慌ててみぃのカバンを持ってあげる。みぃがそれに気づいて右手を差し出す。無事に握手。まったく、この家族は(汗)


 崇君は玉光堂さんレジ内で電話をしている。なんだか忙しそう。それでも店員さんが剥がしに行ったポスターが届くたびにサインをして手渡して行く。
 さよならゲームのプロモーションビデオは流れていなかったけれど、CDはずっとかかっていた。それを聞きながら待つ。崇君の次の仕事まで間がない。ホントは焦っているかもしれない。目が合わないように店内の広告を見て並んで待つ。

 やっと、小餅の番。ポスターを受け取りお礼を言って離れる。
 最後に待っていた人のポスターが足りない・・・。まだ店内にあるからと剥がしに行く店員さん。最後の方達は「あとで取りに来ますから」と、崇君の次の仕事場所へ行ったようだ。

 ポスター全部にサインし終わった崇君は、「ありがとうございました!」と次の仕事場所に。ファンの方もその後を追う様に店を去る。

 崇君、退出〜。

  

 小餅は、後を追えない。ほんのちょっと寂しい。でも、会えたから良いや。立派なポスターももらえたし。本当にキレイなポスターだった。役目が終わったら捨てられる予定だったのかな・・・でも、今日、このポスターをもらった方達は、きっとこのポスターを大事にするだろう。ポスターを作った方も喜ぶかなあ・・・。

 2年前に小餅はバザーのポスターを描いた。ピカチュウの絵だ。でも、バザー終了後、剥がす時に破れたからとグチャグチャと丸められてごみ袋に入れられた時、ちょっと寂しかったっけ・・・。3年前に描いたピカチュウポスターは「可愛いから幼稚園のバザーにも使って良い?」と、もらわれて行った。去年のはきれいに剥して小餅が持って帰ってきた。作った人には愛着あるから・・・。ポスター以外の物でもそうだよね?

 みぃパパ&みぃと合流。

 この後は、『じゃらん』に載っていた某ソフトクリーム店ヘ行く予定だ。
 場所は音更町。帯広の北側にある街だ。
 本当は姑ちゃんを温泉に連れて行くはずだったけど、姑ちゃんは体調が悪いからと来なかった・・・。だから予定を変更して、みぃに本の中から食べたいアイスを選ばせて、その店にいくことにしたのだ。

 ヨーカドーさんの北側の道に出るため、小餅のいいかげんなナビ、発動。
 そしてラジオを付ける。崇君がもうすぐゲストで出るはず。

 「駐車場から出るのに右折できる?・・・無理みたいだなあ」
 「・・・無理だな」
 「じゃ、左折で良いや。適当なトコで右折と右折、してもらうから」
 「わかった」

 左折で道路に出る。車は西に向かう。
 小餅の予定では、ヨーカドーさんの東のほうにある広尾国道を北上するつもりだ。
 だから、途中で右折右折で、東の広尾国道に向かいたいのだ。

 「次、右ね」
 「ん、曲がったよ」
 「じゃ、ええと・・・信号三つ目を右!」
 「ひとつ・・・ふたつ・・・これかい?」
 「これ」

 赤信号で左折の方に止まるみぃパパ。

 「みぃパパ、どっち行くの!?右って言ったでしょ!」
 「?左でしょ??」
 「広尾国道を北上して、音更に行く大きな橋通るんだよ!?」
 「帯広動物園の方にいって国道38号線に出るんでしょ?」
 「違うって。38号線に乗らなくていいの!またいで行くの!!」
 「・・・音更でしょ?左で良いんじゃないの?」
 「十勝川温泉に行く時に、帯広方向から渡る橋があるでしょ?アレを渡って、ム〇オロードをくぐった所だよ?」
 「そうなの?ム〇オロードのずっと手前じゃないの?」
 「・・・じゃらんの地図(十勝管内アイスマップ)は、おおざっぱだよ。付いてる印も、微妙にずれてる。ちゃんと住所読んで道路地図見た?」
 「・・・もう、左に入っちゃったから、ナビして」
 「・・・」

 そう、みぃパパは良く地図を見ないで『だいたいこの辺』と、頭に入れたつもりで迷子になる人間なのだ。

 信号のある曲がりやすそうな道を右折。
 とりあえず、帯広駅の南側に出ることにする。

 ラジオに、崇君がゲストで登場!

 「崇君、間に合ったんだな。良かったなあ」
 「・・・みぃパパ。さっき間違って左に曲がった道、あれ、ちゃんと右に曲がってたらねえ、崇君の次の仕事場だったんだよ!!」
 「そうなの?」
 「そうなの!」
 「せめて、前を通りたかったんだけど・・・・・・この道を右折するのは難しいなあ。じゃ、駅の手前で左折して線路の下を通って、駅前の道を北上するよ」
 「どこで左折?」
 「もっと行って。ここで良いかな?曲がって」
 「ここ?」
 「はい、右に線路あるね?そこ!右に曲がって線路をくぐる」
 「このまま真っ直ぐかい?」
 「ずっと真っ直ぐ」

 ナビしてるおかげで、崇君のラジオがちっとも頭に入らない(涙)

 「まだ真っ直ぐ?」
 「そのうち、緩く右カーブになるから、道なりに行く」
 「あ、今の道は、もしかして」
 「はい、今、38号線を踏んで横切りました」
 「橋、見えてきた」
 「そう、あれ渡ったら後はわかるね?ム〇オロードの下を通りすぎるまで進むんだよ」

 無事に十勝大橋、通過〜。
 迷子にならず、ソフトクリーム屋に到着〜。駐車場が狭くて、大変だったけど、うん、美味しいソフトクリームだ!

 この後は、池田町でワインを買って帰ったのでした。

終わり

 

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この夜、崇君はSTVラジオの某番組の企画で、
帯広管内の一般の方のお宅を訪ねて歌ったのですが・・・
ご挨拶した常連さんのお宅でした!
8月10日には釧路管内の誰かのお宅に行くはず!!
だがしかし、小餅はその日は釧路管内に居ない・・・。
うちに来て欲しいと応募が出来ない
小餅は崇君の分もジャンボリーを見てくるぞう!
 そして、レポ、がんばるぞう!
って、案外、崇君は3日か4日のジャンボリーに行ってたりして・・・(汗)
だって小餅が洋ちゃんに寄せる思いより、
崇君が洋ちゃんに寄せる思いのほうが強そうな気がするし(汗)
どうでしょうファン歴は、私よりも崇君がずっと上ですもん。

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