こだわりのケーキ

 
 2001年12月、小餅家では『クリスマスケーキ論争』が起きていた。
 小餅はもちろん「ポケモンケーキ」が欲しかったのだが・・・

 「〇〇ホテルのシェフこだわりのショコラケーキが良いな」
 「みぃも!その黒いのが良い!!」

 
見づらいけど左の黒いオシャレなケーキがそれ

 「小餅はピカチュウが良い・・・」
 「二個も買うの?」
 「・・・」
 「じゃ、小餅はちがう日に注文して自分で買いに行って」

 みぃパパは、黒いケーキを注文してしまった。

 何かと出費の多い年末。いつもより出費の多い年末。小餅はピカチュウケーキを結局注文できないまま締め切り日がすぎた。

 12月23日、この日は日曜日で祝日と重なっていたが、みぃパパは仕事。

 小餅は一人でいつもの店に来ていた。前日の鈴木崇君のイベント写真を現像するために・・・。

 「あっ!ピカチュウ!?」

 売り切れになっていたポケモンの「サンタさんのブーツ」が6個ある。

 「ここで売りきれてたから、よそで探して買ったのに〜」

 小餅はピカチュウを横目で見ながら写真屋へ。写真が出きるまで45分くらい。小餅は店内をうろうろして、また、「サンタさんのブーツ」の所まで行くと

 「あれ!?ピカチュウがいない??」

 たった20分。ピカチュウ売りきれ。

 「まだまだピカチュウ人気あるんだ〜」

 なんだかうれしくなったまま、食料品売り場へ行く。ポケモンシャンパンはまだあった。でも、これはもう用意済み。

 「23日だから・・・ケーキはないだろうなあ。・・・あれ?ハム太郎だ!」

 小さな洋菓子店でハム太郎ケーキとおじゃ魔女ケーキが売っている。

 「ピカが、ない・・・」

 小餅はガッカリしながら食料品を見る。あんまりカゴに入らない。

 「ケーキは明日だし、みぃパパも遅いかもしれないし、食料品は切れちゃったものだけ買おうか・・・」

 生鮮品コーナーやハムコーナーの前に大きなワゴンがある。いつもはプリンやヨーグルト、100円ケーキとかが置いてある。
 そこが「クリスマスケーキ」コーナーになっていた。

 「〇●パンのケーキかぁ。美味しいのかなあ?」

 ピカチュウはいないのかと見ていく。このワゴンにはない。
 半分あきらめて、次のワゴンへ。

 「あああっ!!!あった!ピカチュウ〜〜」

 なんと、ポケモンケーキがあったのだ。

 「ええと、賞味期限は明日。でも、明日は黒いケーキがあるし・・・。明後日は新しいの入るかな??でもここに30個くらいしかない。さっきのブーツは20分で6個売れた・・・」

 小餅は決意する。

 「買う。この3580円の80円ってのが気になるけど、買う」

 たしか、予約したら3500円だったはず。この80円はいったい・・・??細かい事は気にせずケーキを大事にかかえる。

 ケーキを買って、写真を受け取りに行く。崇君はキレイに写っている。小餅はケーキと写真と食べ物を大事に大事に自転車のカゴに積んで帰った。


2001年ケーキ&シャンパン&ブーツ

 結局・・・ポケモンケーキの半分は小餅のお腹におさまった。翌日の黒いケーキは非常に甘くて『これがシェフのこだわり?』と思いつつ、やはり半分は小餅のお腹に。

 みぃパパ曰く

 「ポケモンケーキの方が美味しかった。どこのケーキ?」

 小餅はえらそうに教える。

 「●△パンのケーキだよ」

 2002年のクリスマスケーキは、迷わずピカチュウになりそうだ。

終わり

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